お悔やみ訪問

訪問看護ブライトライフの看護師、深谷です。

私達の事業所は３６５日営業している訪問看護ステーションです。

その為、癌の終末期や神経難病も含め、医療依存度の高い利用者様の訪問看護の依頼が多くあります。

おおみやの事務所は在宅看取りも多く対応させていただいていますが、今日お悔み訪問にお邪魔したご利用者様は今月初めに病院で亡くなられました。

昨年の暮れに入院中の病院で末期との宣告を受けてからずっと帰りたいと願っていたご自宅に春になる頃、帰ってこられました。

たくさんの管が付いたままの退院で、ご本人もご家族もとても不安だったようです。

カテーテル管理に慣れるまでの間は毎日訪問して、中心静脈栄養も含めたカテーテル管理指導を行いました。

そして、ご本人・ご家族が医療機器の操作に慣れた段階で、ご家族の時間が取れる様に訪問回数を徐々に減らしていきました。

ただ原因不明の発熱の為病院を受診、そのまま入院となりました・・・

入院直後は４０度の発熱が続き、一時はご家族皆さんが死を覚悟したそうです。

それでも持ち直し、元気になった利用者様。

じゃぁまた退院してくるかしら？と話していた所、入院先の連携室の看護師さんから退院に消極的だとの話を聞いて、私達は利用者様が安心して在宅で過ごすお手伝いが出来ていなかったのだろうか・・・と正直ショックでした。

でも、今日お悔み訪問に行って、ご家族からご本人が生前話していたお話を聞く事が出来ました。

どうしても家に帰りたかったので帰れてとても喜んでいた事。家で過ごせた時間は不安もあったけれどとても良い時間だった事。

そして、最初から家族に負担はかけたくなかったので、最期は病院でと思っていた事・・・

痛いのも苦しいのも嫌だと言っていた利用者様。亡くなる３日前まで自分でトイレに歩き、特に苦しがる事もなく、眠ったまま静かに呼吸が止まったそうです。

「帰りたかった家にも帰る事が出来、病院への受診もスムーズに調整して下さり、最期は苦しまずに逝くことが出来ました。

お世話になりありがとうございました。」

ご家族からいただいた言葉です。

利用者様が希望する最期の時間をお手伝いする事が出来たのです。

私達の事業所は２４時間３６５日、訪問看護が必要な方を支えたいと思っています。

でも、在宅での看取りにこだわっている訳ではありません。

利用者様が望む時間のお手伝いが出来ればと思っています。

これからも利用者様のお気持ちに寄り添った看護が提供できるように、スタッフ一同頑張ります。

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